著者
水野 陽一郎 中川 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WBS, ワイドバンドシステム : IEICE technical report (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.598, pp.41-46, 2007-03-08

次世代移動体通信においてマルチホップ通信が注目されている.本稿では, MAI(Multi Access Interference)を低減する2つの提案方式によって,固定中継局(HS : Hop Station)を設置したW-CDMA 2ホップセルラシステムにおける上り回線システム容量を増大する. 1つ目の提案方式(RMTPC : Relay Multiplexing Transmission Power Control)では, HSで受信パケットを多重し,送信電力制御(TPC : Transmission Power Control)をする. 2つ目の提案方式(SDRTPC : Site Diversity with Relay Transmission Power Control)では,基地局(BS : Base Station)-移動局(MS : Mobile Station)/HS間のサイトダイバーシチにおいてHSでTPCする.計算機シミュレーションによって,これら2つの提案方式がシステム容量を増大するのに有効であることを証明する.
著者
三浦 真也 酒井 正夫 静谷 啓樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WBS, ワイドバンドシステム : IEICE technical report (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.599, pp.125-130, 2007-03-09
参考文献数
7

本稿では,オーディオコンテンツに対する新しい電子透かし技術として「乱択法」と「うなり法」を提案する.乱択法は,秘密情報である電子透かしを,誤りを許容して冗長に埋め込み,それを多数決アルゴリズムを用いて検出することで,コンテンツの品質低下を抑えながら,検出精度の向上を可能にする手法である.また,うなり法は電子透かしを,人間が知覚困難なうなりの形でオーディオデータに埋め込む手法である.うなり法と乱択法を併用することで,高密度な電子透かしを埋め込むことが可能である.評価試験により,提案法の性能を検証する.